Cannon Lake(第8世代インテルCore)

最終更新日 2023年09月07日

Cannon Lakeとは

基礎

Cannon Lakeとは、インテルのCPUの開発コードネームの一種です。キャノン・レイクと読みます。Cannon LakeのCPUはモバイルパソコン向けです。製品はCore i3-8121Uのみです。

発売年

2018年にCannon LakeのCPUの発売が始まりました。

マイクロアーキテクチャー

Cannon LakeのマイクロアーキテクチャーはPalm Coveです。

Palm Cove(10nm)はKaby Lakeのマイクロアーキテクチャー(14nm+)を微細化したものです。

プロセスルール

Cannon Lakeのプロセスルールは10nmです。インテル初の10nmでしたが歩留まりが低く、製品はCore i3-8121Uのみでした。

シリーズ

Cannon Lake-U ・Uシリーズ
・薄型・軽量・小型モバイルパソコン向け製品

ブランド

ブランドにCore i3があります。

インテルCoreプロセッサー・ファミリーの世代

Cannon LakeのインテルCoreプロセッサー・ファミリーの世代が第8世代です。

コラム

第9世代ではなく第8世代が相応しい

Cannon Lakeの初めに発売した製品がCore i3-8121Uです。Core i3-8121U発売時点では、Cannon Lakeに属する他の製品の発売まで1年以上かかる予定でした(結果はCore i3-8121Uのみ)。これでは新しい世代として第9世代の製品とするのが相応しくありません。インテルが決めた通り第8世代が相応しいです。

Core i3-8121Uが大幅に性能が向上していれば第9世代が相応しいでしょうが、Coffee Lake-UのCore i3-8109U、Kaby Lake RefreshのCore i3-8130U、これらと比較すると性能があまり変わりません。Core i3-8121Uの性能があまり向上していないこともインテルが決めた通り第8世代が相応しい理由です。

4コア8スレッドの予定が2コア4スレッドになった理由

Core i3-8121Uが2コア4スレッドです。予定では4コア8スレッドでした。2コア4スレッドになった理由をインテルが公表しておらず不明です。歩留まりを改善するために2コアを無効にした、またはTDPを小さくするために2コアを無効にしたと考えられます。Core i3-8121UのTDPが15Wですが、Uシリーズであれば28Wも可能なので、歩留まりの改善が理由と思われます。

Core i3-8121UのCPU内蔵GPUが無効化

Core i3-8121UのCPU内蔵GPUが無効化してあるので、CPU内蔵GPUを使用できません。インテルが無効化した理由を公表していません。Cannon LakeではCPU内蔵GPUの歩留まりが低く問題になっていると風評が立っていたので、歩留まりを改善するためにCPU内蔵GPUを無効化した可能性があります。Cannon LakeではCPU内蔵GPUの性能が低すぎる風評も立っていたので、製品として発売するには性能不足のため無効化した可能性もあります。両者が理由の可能性もあります。

Core i3-8121U搭載パソコンではdGPUを使用する

dGPUとは、チップセットやCPUが内蔵しておらず、これらとは分離しているGPUです。ビデオカードやマザーボードが実装するGPUがdGPUです。例えばインテルNUCのNUC8i3CYSMではCore i3-8121Uを搭載しており、dGPUとしてRadeon 540を搭載しています。


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