Cascade Lake(インテルCore X)

最終更新日 2023年09月07日

基礎

Cascade Lakeとは、インテルのCPUの開発コードネームの一種です。カスケード・レイクと読みます。

Cascade LakeはSkylakeの後継です。Cascade LakeはXシリーズのみなので、Cascade Lake-XはSkylake-Xの後継と言えます。Skylake-Xの後継にSkylake-X Refreshがあるので、Cascade Lake-XはSkylake-X Refreshの後継とも言えます。

発売年

2019年にCascade LakeのCPUの発売が始まりました。

マイクロアーキテクチャー

Cascade LakeのマイクロアーキテクチャーはCoreです。一般的には開発コードネームに合わせてマイクロアーキテクチャーもCascade Lakeと呼びます。

SkylakeのマイクロアーキテクチャーもCoreですが、開発コードネームに合わせてSkylakeと呼ぶ場合もあります。Cascade LakeのマイクロアーキテクチャーがSkylakeのマイクロアーキテクチャーを改良したものであり大きな違いがないため、Skylakeと呼ぶ場合もあります。

プロセスルール

Cascade Lakeのプロセスルールは14nmです。14nm++と記載する場合もあります。

CPUソケット

Cascade LakeのCPUソケットはLGA 2066です。

シリーズ

ブランド

ブランドにCore i9があります。プロセッサー・ナンバーが10000番台の製品があり、これら製品をCore i9 10000シリーズと呼びます。10900番台の製品があるとも言えますので、Core i9 10900シリーズと呼ぶ場合もあります。

インテルCore Xシリーズ・プロセッサー・ファミリーの世代

Cascade Lakeに限らずインテルCore Xシリーズ・プロセッサー・ファミリーには世代がありません。プロセッサー・ナンバーが10000番台の製品がありますが、第10世代ではありません。

Cinebench R20

Cascade Lake-X、Skylake-X、両者をベンチマークのCinebench R20で性能比較しました。比較に使用する製品は入手しベンチマークテストまでできた製品なので少ないです。

Cascade Lake-X

Skylake-X

Core i9-10980XEはCore i9-9980XEの後継です。シングルスコアもマルチスコアも少し上がった程度です。性能のみ見るとSkylake-Xでもよさそうですが、Cascade Lake-Xでは価格が下がったのでコストパフォーマンスが高く、どちらかを選ぶならCascade Lake-Xがよいです。

Cascade LakeのCore Xシリーズの後継

Cascade LakeのCore Xシリーズの後継が登場していません(2022/10/07時点)。これで最後とは確定しておらず後継が登場する可能性があります。

Core i9-10980XEの価格が安い

Core i9-10980XEの価格が約10万円で高いです。従来のCPUの価格を参考にすると約20万円でもおかしくないほどの性能なので安いとも言えます。インテルと競合するAMDのCPU「Ryzen Threadripper」との価格競争によって価格が安いです。インテルが公式発表した理由ではありませんが、従来と同じような価格設定では多くのユーザーがRyzen Threadripperを選ぶでしょうから、Ryzen Threadripperとの価格競争で安くなったのは確かでしょう。AMDがRyzenを出すまではインテル一強の時代が長く続きましたが、Ryzen登場によりインテル一強とは言えなくなりました。そのおかげでインテルとAMDの間で性能や価格競争が激しくなり、ユーザーが高性能なCPUをより安く購入できるようになりました。

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