Whiskey Lake(第8世代インテルCore)
最終更新日
2023年09月07日
Whiskey Lakeとは
基礎
Whiskey Lakeとは、インテルのCPUの開発コードネームの一種です。ウィスキー・レイクと読みます。Kaby Lake Refreshの後継です。Whiskey LakeのCPUはモバイルパソコン向けです。Whiskey LakeのCore iシリーズは第8世代です。発売年
2018年にWhiskey LakeのCPUの発売が始まりました。マイクロアーキテクチャー
Whiskey LakeのマイクロアーキテクチャーはCoreです。一般的には開発コードネームに合わせてマイクロアーキテクチャーもWhiskey Lakeと呼びます。プロセスルール
Whiskey Lakeのプロセスルールは14nmです。14nm++と記載する場合もあります。シリーズ
Whiskey Lake-U | ・Uシリーズ ・薄型・軽量・小型モバイルパソコン向け製品 |
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ブランド
ブランドにCore i7、Core i5、Core i3があります。インテルCoreプロセッサー・ファミリーの世代
Whiskey LakeのインテルCoreプロセッサー・ファミリーの世代が第8世代です。Whiskey LakeとKaby Lake Refreshの違い
CPU
CPUのプロセスルールがWhiskey Lakeでは14nm++、Kaby Lake Refreshでは14nm+です。Whiskey Lakeのクロック周波数がKaby Lake Refreshよりも向上しています。PCH
PCHとはPlatform Controller Hubの略で、インターフェースのSATAやUSBやLAN等、CPUを接続し、データ送受信を制御するチップです。Whiskey LakeでもKaby Lake RefreshでもCPUにPCHを統合しています。PCHのプロセスルールがWhiskey Lakeでは14nm、Kaby Lake Refreshでは22nmです。PCHのUSBコントローラーの対応規格がWhiskey LakeではUSB 3.1 Gen 2(10Gbps)、Kaby Lake RefreshではUSB 3.1 Gen 1(USB 3.0)(5Gbps)です。PCHがWhiskey LakeではWi-Fi/Bluetoothのコントローラーを搭載、Kaby Lake Refreshでは非搭載です。Whiskey LakeのPCHのオーディオDSPがKaby Lake Refreshと比べて高性能・低消費電力です。
Whiskey LakeとCoffee Lakeの違い
Uシリーズが比較対象
Whiskey LakeにUシリーズのみあるので、Coffee LakeのUシリーズと比較します。Core i7
Whiskey LakeのCore i7とCoffee Lake-UのCore i7には、主に定格クロック周波数、ターボ・ブースト時の最大クロック周波数、CPU内蔵グラフィックス、TDPに違いがあります。Whiskey Lakeの定格クロック周波数がCoffee Lake-Uよりも900MHz低いです。Whiskey Lakeのターボ・ブースト時の最大クロック周波数がCoffee Lake-Uよりも100MHz高いです。CPU内蔵グラフィックスがWhiskey LakeはインテルUHD Graphics 620、Coffee Lake-UはインテルIris Plus Graphics 655です。TDPがWhiskey Lakeは15W、Coffee Lake-Uは28Wです。ただし、製品によっては上記の違いに該当しません。
コラム
Coffee Lake RefreshではなくWhiskey Lake
Whiskey LakeではなくCoffee Lake RefreshのUシリーズにしておけば、Coffee LakeのUシリーズの改良版であるとわかりやすいです。しかし、Coffee LakeのUシリーズの改良版とするのは無理があります。Whiskey LakeとCoffee LakeのUシリーズ、それぞれの製品を比べて大雑把に違いを言うと、Whiskey Lakeでは定格クロックが大幅に落ちている、ターボ・ブースト時の最大クロック周波数が若干高くなっている、TDPが小さくなっている、CPU内蔵グラフィックスの性能が落ちている、以上の違いがあります。これではCoffee LakeのUシリーズの改良版とは言えません。Whiskey Lakeは、Kaby Lakeの改良版Kaby Lake Refreshの改良版と言えます。Whiskey Lakeの仕様を見ると、Kaby Lake Refreshの仕様に近いとわかります。開発コードネームをKaby Lake Refresh Refreshとすればよさそうですが、完全にKaby Lake Refreshの改良版ではありません。マイクロアーキテクチャーがCoffee Lakeと同じなので、Kaby Lakeを含む開発コードネームにできません。上記の通りCoffee Lake Refreshも無理です。そこでWhiskey Lakeです。
Whiskey Lake-UとKaby Lake Refresh-Uをベンチマークで性能比較
Cinebench R15
Whiskey Lake-U、先代のKaby Lake Refresh-U、両者をベンチマークのCinebench R15で性能比較しました。比較に使用する製品は入手しCinebench R15の実行までできた製品です。Whiskey Lake-U
製品 | コア/ スレッド |
ベース/ ターボ(GHz) |
Cinebench R15 | |
---|---|---|---|---|
Single | Multi | |||
Core i7-8565U | 4/8 | 1.8/4.6 | 182 | 659 |
Core i5-8365U | 4/8 | 1.6/4.1 | 170 | 576 |
Core i5-8265U | 4/8 | 1.6/3.9 | 170 | 544 |
Core i3-8145U | 2/4 | 2.1/3.9 | 159 | 337 |
Kaby Lake Refresh-U
製品 | コア/ スレッド |
ベース/ ターボ(GHz) |
Cinebench R15 | |
---|---|---|---|---|
Single | Multi | |||
Core i7-8550U | 4/8 | 1.8/4.0 | 151 | 538 |
Core i5-8250U | 4/8 | 1.6/3.4 | 151 | 569 |
Core i3-8130U | 2/4 | 2.2/3.4 | 143 | 337 |
Whiskey Lake-UはKaby Lake Refresh-Uよりもシングルスコアが高く、クロック周波数が上がった結果が出ています。マルチスコアも高いですが、コア数スレッド数が増えていないので同じくらいです。
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