Coffee Lake(第8世代インテルCore)

最終更新日 2023年09月07日

Coffee Lakeとは

基礎

Coffee Lakeとは、インテルのCPUの開発コードネームの一種です。コーヒー・レイクと読みます。Kaby Lakeの後継です。Coffee LakeのCore iシリーズは第8世代です。

発売年

2017年にCoffee LakeのCPUの発売が始まりました。

マイクロアーキテクチャー

Coffee LakeのマイクロアーキテクチャーはCoreです。一般的には開発コードネームに合わせてマイクロアーキテクチャーもCoffee Lakeと呼びます。

Coffee LakeのマイクロアーキテクチャーをSkylakeと呼ぶ場合もあり

Kaby Lakeのマイクロアーキテクチャーも開発コードネームに合わせてKaby Lakeと呼ぶ場合があります。Skylakeも同様です。Kaby LakeはSkylakeの後継です。Kaby Lakeのマイクロアーキテクチャーは、基本的にSkylakeと同じなので、Kaby LakeのマイクロアーキテクチャーをSkylakeと呼ぶ場合もあります。Coffee LakeはKaby Lakeの後継です。Coffee Lakeのマイクロアーキテクチャーは、基本的にKaby Lakeと同じであり、基本的にSkylakeと同じでもあるので、Coffee LakeのマイクロアーキテクチャーをSkylakeと呼ぶ場合もあります。Kaby Lakeと呼ぶ場合はありません。

プロセスルール

Coffee Lakeのプロセスルールは14nmです。14nm++と記載する場合もあります。+(プラス)は改良版を意味します。Kaby Lakeでは14nm+でありSkylakeの14nmの改良版です。Coffee Lakeの14nm++はKaby Lakeの14nm+の改良版です。

CPUソケット

Coffee LakeのCPUソケットはLGA 1151です。

Kaby LakeのLGA 1151と互換性なし

Kaby LakeのCPUソケットもLGA 1151ですが、互換性がありません。Kaby LakeのCPU対応のマザーボードは、Coffee LakeのCPUに非対応です。Coffee LakeのCPUに対応のマザーボードは、Kaby LakeのCPUに非対応です。Kaby Lakeでは未使用のピンをCoffee Lakeでは電源用に使用するためです。電源用に使用するピンを増やした理由は、Coffee Lakeではコア数が増え消費電力も増えたためです。

シリーズ

Coffee Lake-S ・Sシリーズ
・デスクトップパソコン向け製品
Coffee Lake-B ・Bシリーズ
・SシリーズのパッケージをBGAにした製品
Coffee Lake-H ・Hシリーズ
・高性能モバイルパソコン向け製品
Coffee Lake-U ・Uシリーズ
・薄型・軽量・小型モバイルパソコン向け製品

ブランド

ブランドにCore i9、Core i7、Core i5、Core i3、Pentium Gold、Celeronがあります。Coffee Lake-HにCore i9の製品が登場しましたが、モバイルパソコン向け製品では初登場です。デスクトップパソコン向け製品では登場済みです。

インテルCoreプロセッサー・ファミリーの世代

Coffee LakeのインテルCoreプロセッサー・ファミリーの世代が第8世代です。

Coffee LakeとKaby Lakeの違い

消費電力の低下、クロック周波数の向上

Coffee LakeはKaby Lakeよりも消費電力が低下している、クロック周波数が向上している、以上の違いがあります。Kaby LakeはSkylakeの後継です。Kaby LakeはSkylakeよりも消費電力が低下している、クロック周波数が向上している、以上の違いがあります。Skylakeを改良したのがKaby Lake、Kaby Lakeを改良したのがCoffee Lakeです。

Coffee Lake-SとKaby Lake-Sの違い

両者の主な違いがコア数/スレッド数、クロック周波数にあります。Coffee Lake-SはKaby Lake-Sよりもコア数/スレッド数が増えました。Core i7は4/8から6/12へ、Core i5は4/4から6/6へ、Core i3は2/4から4/4に増えました。Core i3はスレッド数が増えていませんが、ハイパースレッディング・テクノロジー非対応に変わったためです。

Coffee Lake-Sの定格クロック周波数がKaby Lake-Sよりも低いです。Coffee Lake-Sのターボ・ブースト時の最大クロック周波数がKaby Lake-Sよりも高いです。

Coffee Lake-UとKaby Lake Refreshの違い

Kaby Lake RefreshはKaby Lakeの後継です。Kaby Lake RefreshにUシリーズのみあります。そのため、Coffee LakeのUシリーズのCoffee Lake-UがKaby Lake Refreshの後継であり、この両者を比較するのが妥当です。

Coffee Lake-UはKaby Lake Refreshと比べてクロック周波数が高い、CPU内蔵グラフィックスの性能が高い、TDPが大きい、以上が主な違いです。全体的に見た上での違いであり、全ての製品に該当するとは限りません。

コラム

Coffee Lakeのコア数がKaby Lakeよりも増えた理由

AMDがマイクロアーキテクチャーZen、開発コードネームSummit Ridge、ブランドRyzenのCPUを発売しました。インテルのCore i7に対抗となるRyzen 7では8コア16スレッド等、コア数が多いのが特徴です。Kaby LakeのCore i7では4コア8スレッドです。このままでは性能が大きく下回るのでCoffee Lakeではコア数を増やしました。Coffee LakeのCore i7では6コア12スレッドです。

Coffee Lake-SのCore i3がHT非対応になった

Coffee Lake-SのCore i3の前世代に該当するKaby Lake-SのCore i3は、2コア4スレッドでHT(Hyper Threading)対応です。Coffee Lake-SのCore i3は、4コア4スレッドでHT非対応です。もしHT対応とし4コア8スレッドであれば、コア数とスレッド数が前世代のKaby Lake-SのCore i7と同じです。Kaby Lake-Sの前世代に該当するSkylake-SのCore i7も4コア8スレッドであり、Core i7では長らく4コア8スレッドが続きました。

もしCoffee Lake-SのCore i3もHTに対応し4コア8スレッドであれば、CPUの性能が主にコア数とスレッド数で決まるため、Core i7の性能が十分だったユーザーがCoffee Lake-SではCore i3の性能で十分になります。原則的にはCore i7、Core i5、Core i3それぞれの価格が大きくは変わらないので、価格が安いままに大幅に性能が向上したCore i3の誕生です。しかし、実際はCoffee Lake-SのCore i3がHT非対応になり4コア4スレッドです。

Coffee Lake-BはCoffee Lake-SのBGA版

Coffee Lake-BはBシリーズです。Bシリーズとは、SシリーズのパッケージをBGAにした製品です。Sシリーズとは、デスクトップパソコン向け製品であり、パッケージがLGAです。Coffee Lake-SがSシリーズに該当です。Coffee Lake-BはCoffee Lake-SのBGA版です。BGAだとマザーボードにはんだ付けなので、ユーザーが取り付け取り外し不可能です。LGAだとユーザーが取り付け取り外し可能です。

Coffee Lake-SとKaby Lake-Sをベンチマークで性能比較

Cinebench R15

Coffee Lake-S、先代のKaby Lake-S、両者をベンチマークのCinebench R15で性能比較しました。比較に使用する製品は入手しCinebench R15の実行までできた製品なので、比較に使用しない製品が多いです。

Coffee Lake-S

製品 コア/
スレッド
ベース/
ターボ(GHz)
Cinebench R15
Single Multi
Core i7-8086K 6/12 4.0/5.0 217 1460
Core i7-8700K 6/12 3.7/4.7 202 1408
Core i7-8700 6/12 3.2/4.6 201 1354
Core i5-8600K 6/6 3.6/4.3 186 1030
Core i5-8500 6/6 3.0/4.1 175 940
Core i5-8400 6/6 2.8/4.0 170 956
Core i3-8350K 4/4 4.0/- 174 673

Kaby Lake-S

製品 コア/
スレッド
ベース/
ターボ(GHz)
Cinebench R15
Single Multi
Core i7-7700K 4/8 4.2/4.5 191 947
Core i7-7700 4/8 3.6/4.2 182 879

シングルスコアは小幅に向上ですが、マルチスコアは大幅に向上しています。コア数スレッド数が増えた影響が大きいとわかります。


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