仕様 - CPU の選び方

最終更新日 2016年08月28日

CPU のコア数

複数のコアを持つマルチコア CPU

CPU には、演算処理を担うコアと呼ばれる所があります。従来はコアを1つ持つシングルコア CPU が主流でしたが、最近の CPU はコアを複数内蔵しており、このような CPU をマルチコア CPU と呼びます。その中で2つのコアを持つ CPU はデュアルコア CPU、3つのコアを持つ CPU はトリプルコア CPU、4つのコアを持つ CPU はクアッドコア CPU とも呼びます。

マルチコア CPU のメリット

パソコンでは、多くのプログラムが動きます。シングルコア CPU が動かせるプログラム数は1つであり、複数のプログラムを短時間ごとに切り替えて動かしています。

コアが複数あるマルチコア CPU だと、まるでシングルコア CPU 自体が複数あるように処理を分散させて行ってくれるため、同時に動かせるプログラム数が複数になり、処理の高速化が実現できます。単純に計算すれば、シングルコア CPU からデュアルコア CPU になれば動かせるプログラム数が2倍になるため、処理速度が2倍となりますが、実際はそうはいきません。

まず、プログラム側が複数のコアに効率よく処理を行ってくれるよう作られている必要があり、そうでないと複数のコアによる処理速度の向上は望めません。作られていたとしても、プログラム全体が複数のコアに効率よく処理を行ってくれるようにするのは難しいです。そのため、コア数が〜倍なったから処理速度も〜倍にはなりません。

性能を重視するならマルチコア CPU

処理の高速化というメリットを得られるため、選ぶならコア数が多い CPU の方が望ましいのですが、マルチコア CPU が出始めた頃は、一般的なパソコン使用用途ではコア数が多いマルチコア CPU で得られるメリットは、それほどありませんでした。

この頃では、動画処理や画像処理では、マルチコアの恩恵が結構得られましたが、たいていのパソコンで動くアプリケーションは、マルチコア CPU を利用する事によって大幅に処理速度が向上しないため、無理にコア数が多い CPU を選ぶ必要性はありませんでした。

しかし、今はマルチコア CPU が登場して随分経ち、マルチコア CPU により処理速度の向上が望めるアプリケーションが大分増えてきました。そのため、性能を重視するならコア数が多い CPU を選ぶのが望ましいです。

最近は、マルチコア CPU が主流となり、1つのコアを持つシングルコア CPU が珍しいものとなりましたが、特に性能にこだわらなければシングルコア CPU か、2つのコアを持つデュアルコア CPU で十分です。

コア数が多ければ多いほど良い訳ではない

性能にこだわるなら、よりコア数が多い CPU を選ぶのがいいのですが、パソコンの使用目的によっては、コア数よりも、それぞれのコアの性能が重要となる場合もあります。例えば、一つのコアに大きな負荷がかかるアプリケーションであれば、コア数よりもコアのクロック周波数の方が重要になってきます。なので、事前にパソコンで動かすアプリケーションが決まっているのであれば、そのアプリケーションはコア数とクロック周波数どちらの方が処理速度の向上に重要なのか調べてから、CPU を選ぶのがおすすめです。

CPU のスレッド数

CPU のコア数とは別にスレッド数が表示されている場合があります。たいていの CPU は、コア数とスレッド数は同じなので、表示されていなかったらコア数とスレッド数は同じ可能性が高いです。

ちなみにスレッド数とは、仮想的に存在するコア数も含めたコア数の事です。コア数よりもスレッド数が多い CPU は、たいてい1つのコアに2つのスレッド数を持つので、スレッド数はコア数の2倍になっている事が多いです。

性能にこだわるのであれば、スレッド数にも注目して選びたいところですが、実際にコア数が増えている訳ではありませんので、スレッド数が2倍になっても、コア数が2倍になるより、処理速度は向上しません。なので、性能にこだわるのであれば、まずはコア数に注目して選び、それからスレッド数が多いのを選ぶか決めた方が良いです。

クロック周波数(動作クロック)の見方

1秒間における処理回数を表す

クロック周波数(動作周波数)は、CPU の性能の高さの目安であり、この数値が高いほど、性能が高いです。CPU 内部では、データを一定おきに処理していますが、1秒間における処理回数がクロック周波数となります。例えば、クロック周波数が 1GHz の場合、その処理回数は1秒間に10億回となります。

クロック周波数が高い方が性能が良いとは限らない

クロック周波数は、性能を比較する際の目安になりますが、クロック周波数での性能の比較は、同じ種類の CPU でしかできず、違う種類の CPU と比較する場合は、あまり役立ちません。なぜなら、CPU の種類が異なると、CPU の設計等が違ってきて、それらの違いによっても CPU の性能の高さが決まってくるからです。

ブースト時のクロック周波数

CPU によっては、クロック周波数をブーストさせて上昇させる機能を持ちます。このような機能は、インテル社の CPU ではターボ・ブースト・テクノロジー、AMD 社の CPU ではターボ・コア・テクノロジーと呼ばれます。両社の機能は違いがあるものの、マルチコア CPU で一部のコアに負荷が高まった時に、そのコアのクロック周波数を上げる点は同じです。

クロック周波数をブーストさせる機能を持つ CPU の仕様には、ブースト時のクロック周波数が記載されていますので、どこまでクロック周波数が上がるのか確認できます。

実際にパソコンを使用すると、一部のコアに負荷が高まる事が多いため、CPU の性能を重視するならブースト時のクロック周波数の高さも重視して選ぶ必要があります。

FSB クロックの見方

FSB クロックは、CPU とマザーボード等の PC パーツ同士のデータの転送速度の速さの目安となるものであり、この数値が高いほど、性能が高いです。

この FSB クロックは重要であり、CPU を選ぶときは、マザーボードが対応する FSB クロックである事が重要です。マザーボードが対応する FSB クロックは、複数あるのが一般的なので、マザーボードが対応している FSB クロックを確認し、その対応している FSB クロックを持つ CPU を選ぶ必要があります。

マザーボードが対応していない FSB クロックを持つ CPU 、例えば、マザーボードの対応 FSB クロックよりも、高い FSB クロックを持つ CPU は、絶対に動かないとは限りませんが、マザーボードが対応していない FSB クロックを持つ CPU を選択する事は、推奨できない選び方です。

キャッシュメモリーの見方

キャッシュメモリーは、処理を高速化する

CPU の中には、キャッシュメモリーと呼ばれる一時的にデータを保存する部分があります。このキャッシュメモリーの容量が大きいほど良い訳ではありませんが、CPU を選ぶ上では、キャッシュメモリーの容量が大きいほど CPU の性能が高くなると捉えて問題ありません。

パソコンに一時的に保存されるデータの多くは、メインメモリーに保存されますが、キャッシュメモリーの方がデータ転送速度が高速なため、キャッシュメモリー容量が多ければ、そこに一時的に保存できるデータ容量が多くなるため、処理がより速くなります。

キャッシュメモリーは多段構成

最近の CPU のキャッシュメモリーは多段構成になっています。CPU のコアに近い方に存在するキャッシュメモリーから1次キャッシュ、2次キャッシュと呼ばれています。それぞれL1(レベル1)キャッシュ、L2(レベル2)キャッシュとも呼ばれます。

キャッシュメモリーに限って見れば、容量が多いほどデータへのアクセス速度が遅くなります。1次キャッシュは、2次キャッシュよりも容量が小さいですが、高速にアクセスできます。一方、2次キャッシュは、1次キャッシュよりも容量が大きいですが、アクセス速度は劣ります。

これらの特性に合わせ、優先的に高速アクセスしたいデータは1次キャッシュに、そうでないデータは2次キャッシュに格納する事で、キャッシュメモリーが多段構成となっていない CPU よりも、処理の高速化を実現しています。

2次キャッシュよりも容量が大きいですがアクセス速度が劣る3次キャッシュ(L3キャッシュ)まで持ち、さらなる処理の高速化を実現する CPU もあります。

キャッシュメモリー容量も含め、総合的にスペックを見る

CPU の性能を重視するのであれば、キャッシュメモリー容量が多い CPU を選びたいところですが、キャッシュメモリー容量に関してはあまり選択の幅は広くありません。例えば、クロック周波数等のキャッシュメモリー容量以外のスペックが同じで、キャッシュメモリー容量だけ異なる CPU がラインナップに用意されている事は少ないです。

基本的に総合的に見てスペックが高い CPU ほど、キャッシュメモリー容量が多いので、CPU を選ぶときは、キャッシュメモリー容量も含めて総合的にスペックを見て選ぶことが重要です。

付属冷却ファン(冷却クーラー)の見方

CPU は、動くと大量の熱が発生するため、その熱を逃がすための PC パーツが必要です。そのような PC パーツは、冷却ファン、または冷却クーラーと呼ばれ、たいていは、CPU に標準で付属します。

しかし、中には冷却ファンが付属しない製品もあります。冷却ファンが付属しない場合は、別途で購入する必要があります。静音性など、特に冷却ファンにこだわらないのであれば、冷却ファンが標準で付属する CPU を選ぶのがおすすめです。

おすすめ CPU 販売ショップ

CPU は、PC パーツを多数販売しているショップで購入するのがおすすめです。CPU に限らず、総じて PC パーツの価格が安いですし、様々な製品がそろっています。

CPU は、主に自作パソコンユーザー向けに販売されてきましたが、自作パソコンの衰退と共に自作パソコンユーザー向けに PC パーツの販売に力を入れるショップが少なくなりました。

このような状況でも豊富な品揃えや価格の安さを武器に CPU の販売に力を入れているショップは存在し、以下は CPU を購入するなら見ておきたいおすすめのショップです。
ドスパラ
ドスパラは、ショップブランドや PC パーツ等を販売しているパソコンショップです。パソコンショップの中では最大規模で、ショップブランドの品揃えの豊富さが目立ちますが、PC パーツや周辺機器等の品揃えも豊富です。
(2014年11月22日時点)
ツクモ
ツクモは、AeroStream と呼ばれる静音デスクトップパソコンで有名なパソコンショップですが、各メーカーのパソコン本体や PC パーツ、周辺機器等の品揃えが豊富で価格が安いです。
(2014年11月22日時点)
PC ワンズ
PC ワンズは、PC パーツと自作パソコンの専門店です。BTO パソコンも販売していますが、自作パソコンユーザー向けに特化した品揃えとサービスを提供しており、PC パーツや周辺機器等の品揃えが豊富です。
(2014年11月22日時点)
どのショップが一番安く販売しているかは CPU の製品によって異なります。たいていの CPU 製品は、どのショップでも価格に差があまり出ませんが、性能が非常に高く価格も高い CPU 製品では、結構価格に差が出る場合もあります。

特に CPU の購入を急がなければ、どのショップも、期間限定セールとして特価で CPU を販売している時期がありますので、各ショップを定期的にみてまわってみるのがおすすめです。


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