CPUの選び方

最終更新日 2021年06月06日

CPUのマイクロアーキテクチャ

技術進歩により性能と機能が向上していますので、新しいマイクロアーキテクチャーを採用しているCPUを選ぶとよいです。

マイクロアーキテクチャーによって特徴が異なり、それぞれの特徴がCPUの性能や機能に反映されてきますので、各マイクロアーキテクチャーの特徴を確認しCPUを選ぶとよいです。

CPUが採用しているマイクロアーキテクチャーが多少古くても、十分な性能と機能がありますので選んでも問題ありませんが、古くなったマイクロアーキテクチャー採用CPUは徐々に販売がなくなっていきます。

CPUが採用しているマイクロアーキテクチャーが不明な場合、インテルのCPUであればプロセッサー・ナンバー、AMDのCPUであればモデル・ナンバーを確認すると調べることができます。

CPUのマイクロアーキテクチャーとビッグコア、スモールコア

原則的には、ビッグコアのマイクロアーキテクチャーを採用しているCPUを選ぶことになります。

ビッグコアのマイクロアーキテクチャー採用CPUでもモバイルパソコン向けCPUは、マザーボードにはんだ付けで実装となっており、原則的には販売がなく選べません。

スモールコアのマイクロアーキテクチャ採用CPUの多くは、マザーボードにはんだ付けで実装となっており、原則的には販売がなく選べません。

マザーボードにはんだ付けで実装となっているCPUでも、極一部のCPUはCPU実装済みマザーボード、またはCPU実装済みマザーボードを含むベアボーンキットとしての販売があります。

マイクロ
アーキテクチャ
販売状況
ビッグコア ・多くのCPUは単体で販売されている
・一部のCPUは単体で販売されていない
・極一部のCPUはCPU実装済みマザーボード、ベアボーンキットとして販売されている
スモールコア ・多くのCPUは単体で販売されていない
・極一部のCPUは単体で販売されている
・極一部のCPUはCPU実装済みマザーボード、ベアボーンキットとして販売されている

CPUのマイクロアーキテクチャーとマザーボード

マザーボードによって対応しているCPUのマイクロアーキテクチャーが異なります。

CPUを搭載するマザーボードが決まっている場合、そのマザーボードが対応しているCPUのマイクロアーキテクチャーを確認しCPUを選ぶ必要があります。

マザーボードは同じマイクロアーキテクチャーのCPU全てに対応しているとは限らず、同じマイクロアーキテクチャーのCPUの中で一部のCPUにしか対応していないマザーボードがあります。

CPUの開発コードネーム

CPUをマイクロアーキテクチャーで分類するだけでなく開発コードネームでも分類すると、数多く存在するCPUを整理しやすいです。

例えば、デスクトップパソコン向けCPU、モバイルパソコの向けCPU、エンスージアスト向けCPU、どれに属するCPUなのか整理しやすくなります。

CPUを選ぶ際に開発コードネームも知っておくとよいです。

CPUの開発コードネームが不明な場合、インテルのCPUであればプロセッサー・ナンバー、AMDのCPUであればモデル・ナンバーを確認すると調べることができます。

CPUのブランド

CPUのブランドから大まかに性能の高さを判断できます。

どのブランドを選ぶか決めておくとCPUを選びやすくなります。

比較的新しいブランドに限り性能的な立ち位置を整理すると、以下のとおりです。(2021/06/05時点)

インテル社
高性能ブランド Core i9、Core i7
標準的な性能ブランド Core i5、Core i3
低性能ブランド Pentium、Celeron

AMD 社
高性能ブランド Ryzen Threadripper、Ryzen 7
標準的な性能ブランド Ryzen 5、Ryzen 3
低性能ブランド Athlon

同じブランドでもCPUによって性能が異なり、比較対象によっては性能的に下位のブランドの方が性能が高い場合があります。

例えば、比較するCPUによってはCore i7よりもCore i5の方が性能が高い場合があります。

CPUのプロセッサー・ナンバー、モデル・ナンバー

インテルのCPUに付くプロセッサー・ナンバー、AMDのCPUに付くモデル・ナンバー、これらを利用して性能を比較できる場合がありますが、原則的にはできません。

プロセッサー・ナンバー、モデル・ナンバーに含まれているプリフィックス、サフィックスはCPUの特徴を示しており、必要に応じて確認して選ぶ必要があります。

例えば、オーバークロック可能なインテルのCPUを選ぶ場合、プロセッサー・ナンバーのサフィックスにアンロック対応(倍率固定が解除)を示すKが付いていることを確認する必要があります。

Kが付いていなくてもアンロック対応のCPUがあります。

CPUの性能比較

CPUのコア数、スレッド数、クロック周波数、キャッシュメモリー容量等で性能比較することが難しいので、CPUの性能を数値化したベンチマークスコアを参考にして性能比較するとよいです。

様々なベンチマークスコアがありますが、PassMarkのベンチマークスコアがおすすめです。

CPUソケット

CPU側のソケットとマザーボード側のソケットが同じになるようにCPUを選ぶ必要があります。

両者のCPUソケットが同じでも、マザーボードが対応していないCPUだと動作しません。

CPUソケットの互換性

CPU側のCPUソケットとマザーボード側のCPUソケットが異なっても、互換性がある組み合わせの場合は選んでもよいです。

ただし、互換性があってもマザーボードが対応しておらず動作しないことや、動作するがCPUが本来の性能を発揮できないことがあります。

CPUのTDP

CPUを搭載するパソコンにどのくらいの冷却性能があるのか考慮して、CPUのTDPを選ぶ必要があります。

大まかに言うと、冷却性能が高いパソコンにCPUを搭載する場合はTDPが大きくてもよいですが、冷却性能が低いパソコンにCPUを搭載する場合はTDPが小さいCPUを選ぶ必要があります。

CPUのTDPの上限

パソコンに搭載できるCPUのTDPの上限は、CPU以外のPCパーツによって決まります。

CPUクーラー、マザーボード、PCケースによって決まりますので、これらのPCパーツの仕様等でTDPの上限の確認が必要です。

PCケース ・ミドルタワーやミニタワー等、サイズが大きく内部スペースが広いPCケースではTDPの上限がない製品が多い
・キューブ型等のサイズが小さく内部スペースが狭いPCケースではTDPに上限がある製品が多い
マザーボード ・規格がATXやMicro ATX等のサイズが大きいマザーボードではTDPの上限がない製品が多い
・規格がMini ITX等のサイズが小さいマザーボードではTDPの上限がある製品が多い
CPUクーラー ・CPUクーラーはどの製品にもTDPの上限がある

特に重要なのがCPUと接して冷却するCPUクーラーです。

PCケースやマザーボードにTDPの上限がなくても、CPUクーラーには必ずTDPの上限があります。

CPU内蔵GPU

CPUが内蔵しているGPUを使う場合は、GPUを内蔵しているCPUを選ぶ必要があります。

CPUが内蔵しているGPUを使わない場合は、GPUを内蔵していないCPUを選んでも問題ありません。

CPU内蔵GPUのグラフィックス性能は技術進歩により向上していますが、dGPU(ビデオカードのGPU等)と比べるとグラフィックス性能が低いです。

グラフィックス性能を重視する場合は、CPU内蔵GPUではなくdGPUを使う方がよいです。

CPUのコア数

CPUの内部には、様々な処理を行うコアがあります。

昔は1つのコアがあるシングルコアCPUが主流でしたが、今では複数のコアがあるマルチコアCPUが主流です。

マルチコアCPUにはコア数に応じて様々な呼び方があり、例えば2つのコアだとデュアルコアCPU、4つのコアだとクアッドコアCPUと呼びます。

CPUはコア数が多いほど性能が高いので、CPUの性能を重視する場合はコア数が多いCPUを選ぶとよいです。

自分にとってコア数が多すぎると不必要と言えるほど性能が高いので、自分に合うコア数のCPUを選ぶとよいです。

例えば、CPUの中には18コアのCPUがありますが、18コアは多すぎであり性能が高すぎると思われます。

一般的には、高性能CPUが必要になる用途でも、8コアもあれば十分と思われます。(2021/06/04時点)

CPUのスレッド数

簡単に言うと、CPUのスレッド数とは同時に処理できる数です。

CPU内部にある1つのコアが1つの処理を行う場合は、コア数とスレッド数が同じです。

CPUによっては1つのコアが2つの処理を行いますが、その場合はコア数の2倍がスレッド数になります。

CPUはスレッド数が多いほど性能が高いので、CPUの性能を重視する場合はスレッド数が多いCPUを選ぶとよいです。

CPUのスレッド数よりコア数の方が重要ですので、まずはコア数に注目して選び、その後にスレッド数に注目して選ぶとよいです。

CPUのクロック周波数

CPUはクロック周波数が高いほど性能が高いですが、クロック周波数が高い方が性能が高いとは限りません。

CPUのクロック周波数のみで性能を比較できる場合もありますが、クロック周波数以外の仕様も性能に大きく影響しますので、原則的にはクロック周波数のみで性能を比較できません。

CPUのブースト・クロック

多くのCPUには負荷に応じてクロック周波数を上げる機能があり、その機能により上がる最大クロック周波数をブースト・クロックと呼びます。

この機能に対応しているCPUの仕様等には、通常のクロック周波数に加えてブースト・クロックも記載してあります。

CPUはブースト・クロックが高いほど性能が高いですが、通常のクロック周波数の場合と同じ理由でブースト・クロックが高い方が性能が高いとは限りません。

この機能に対応しているCPUの方が性能が高いとは限りませんが、CPUはクロック周波数が上がるほど高い性能を発揮できますので、CPUの性能を重視する場合はこの機能に対応しているCPUを選ぶとよいです。

CPUのキャッシュメモリー容量

CPUを選ぶ際に、原則的にはキャッシュメモリー容量を気にして選ぶ必要がありません。

一部のCPUではキャッシュメモリー容量のみ差別化している場合があり、そのようなCPUが選択肢に入りキャッシュメモリー容量の大きさを重視する場合は、キャッシュメモリー容量を比較して選ぶ必要があります。



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