CPUの選び方

最終更新日 2021年08月02日

CPUのマイクロアーキテクチャ

技術進歩により性能と機能が向上していますので、新しいマイクロアーキテクチャーを採用しているCPUを選ぶとよいです。

マイクロアーキテクチャーによって特徴が異なり、それぞれの特徴がCPUの性能や機能に反映されてきますので、各マイクロアーキテクチャーの特徴を確認しCPUを選ぶとよいです。

CPUが採用しているマイクロアーキテクチャーが多少古くても、十分な性能と機能がありますので選んでも問題ありませんが、古くなったマイクロアーキテクチャー採用CPUは徐々に販売がなくなっていきます。

CPUが採用しているマイクロアーキテクチャーが不明な場合、インテルのCPUであればプロセッサー・ナンバー、AMDのCPUであればモデル・ナンバーを確認すると調べることができます。

CPUのマイクロアーキテクチャーとビッグコア、スモールコア

原則的には、ビッグコアのマイクロアーキテクチャーを採用しているCPUを選ぶことになります。

ビッグコアのマイクロアーキテクチャー採用CPUでもモバイルパソコン向けCPUは、マザーボードにはんだ付けで実装となっており、原則的には販売がなく選べません。

スモールコアのマイクロアーキテクチャ採用CPUの多くは、マザーボードにはんだ付けで実装となっており、原則的には販売がなく選べません。

マザーボードにはんだ付けで実装となっているCPUでも、極一部のCPUはCPU実装済みマザーボード、またはCPU実装済みマザーボードを含むベアボーンキットとしての販売があります。

マイクロ
アーキテクチャ
販売状況
ビッグコア ・多くのCPUは単体で販売されている
・一部のCPUは単体で販売されていない
・極一部のCPUはCPU実装済みマザーボード、ベアボーンキットとして販売されている
スモールコア ・多くのCPUは単体で販売されていない
・極一部のCPUは単体で販売されている
・極一部のCPUはCPU実装済みマザーボード、ベアボーンキットとして販売されている

CPUのマイクロアーキテクチャーとマザーボード

マザーボードによって対応しているCPUのマイクロアーキテクチャーが異なります。

CPUを搭載するマザーボードが決まっている場合、そのマザーボードが対応しているCPUのマイクロアーキテクチャーを確認しCPUを選ぶ必要があります。

マザーボードは同じマイクロアーキテクチャーのCPU全てに対応しているとは限らず、同じマイクロアーキテクチャーのCPUの中で一部のCPUにしか対応していないマザーボードがあります。

CPUの開発コードネーム

CPUをマイクロアーキテクチャーで分類するだけでなく開発コードネームでも分類すると、数多く存在するCPUを整理しやすいです。

例えば、デスクトップパソコン向けCPU、モバイルパソコの向けCPU、エンスージアスト向けCPU、どれに属するCPUなのか整理しやすくなります。

CPUを選ぶ際に開発コードネームも知っておくとよいです。

CPUの開発コードネームが不明な場合、インテルのCPUであればプロセッサー・ナンバー、AMDのCPUであればモデル・ナンバーを確認すると調べることができます。

CPUのブランド

ブランドの種類

CPUのブランドから大まかに性能の高さを判断できます。

どのブランドを選ぶか決めておくとCPUを選びやすくなります。

比較的新しいブランドに限り性能的な立ち位置を整理すると、以下のとおりです。(2021/08/02時点)

インテル社
高性能ブランド Core i9、Core i7
標準的な性能ブランド Core i5、Core i3
低性能ブランド Pentium、Celeron

AMD 社
高性能ブランド Ryzen Threadripper、Ryzen 9、Ryzen 7
標準的な性能ブランド Ryzen 5、Ryzen 3
低性能ブランド Athlon

同じブランドでもCPUによって性能が異なり、比較対象によっては性能的に下位のブランドの方が性能が高い場合があります。

例えば、比較するCPUによってはCore i7よりもCore i5の方が性能が高い場合があります。

用途

用途に合わせてブランドを選ぶとよいです。

一般的には、ゲーム、動画・画像編集等、負荷が大きい作業に使用する場合、高性能ブランドのCore i7、Ryzen 7が選択の目安です。

これらでも性能が足りない場合は、Core i9、Ryzen Threadripper、Ryzen 9を選ぶとよいです。

一般的には、インターネットやメールの利用、動画・画像・音楽コンテンツの視聴等の日常用途、ワードやエクセル等のオフィスソフトウェアを利用するビジネス用途等、負荷が小さい作業に使用する場合、Core i5、Core i3、Ryzen 5、Ryzen 3が選択の目安です。

Pentium、Celeron、Athlonは、性能が低くてもよいので価格の安さを重視する場合に適しています。

CPUのプロセッサー・ナンバー、モデル・ナンバー

インテルのCPUに付くプロセッサー・ナンバー、AMDのCPUに付くモデル・ナンバー、これらを利用して性能を比較できる場合がありますが、原則的にはできません。

プロセッサー・ナンバー、モデル・ナンバーに含まれているプリフィックス、サフィックスはCPUの特徴を示しており、必要に応じて確認して選ぶ必要があります。

例えば、オーバークロック可能なインテルのCPUを選ぶ場合、プロセッサー・ナンバーのサフィックスにアンロック対応(倍率固定が解除)を示すKが付いていることを確認する必要があります。

Kが付いていなくてもアンロック対応のCPUがあります。

CPUの世代

インテルのCPUではCore i(Core i9、Core i7、Core i5、Core i3)、AMDのCPUではRyzen(Ryzen Threadripper、Ryzen 7、Ryzen 5、Ryzen 3)において、第〜世代と呼ぶ場合が多いです。(2021/08/02時点)

世代はどのくらい新しいCPUなのか示し、世代の数字が大きいほど新しいです。

CPUは世代で分類される場合が多く、世代について知っておく必要があります。

例えば、使用するマザーボードの仕様に第10世代Core i対応と記載があり、それに搭載可能なCPUを選ぶ場合、世代について知らないと第10世代Core iに当てはまる製品を選べません。

Core iの世代はプロセッサー・ナンバーからわかり、複数桁の数字が4桁の場合は最初の1桁、5桁の数字の場合は最初の2桁が世代です。

例えば、Core i7-10700Kは、第10世代Core i7です。

Ryzenの世代はモデル・ナンバーからわかるようになっておらず、マイクロアーキテクチャーがZenなら第1世代、Zen+なら第2世代、Zen 2なら第3世代、Zen 3なら第4世代です。

マザーボードが第〜世代CPU対応でも、全ての第〜世代CPU対応とは限りません。

マザーボードの仕様には世代に限らずCPUソケット等、対応CPUに関する情報が他にも記載されており、世代以外にも注意してCPUを選びます。

CPUの性能比較

CPUのコア数、スレッド数、クロック周波数、キャッシュメモリー容量等で性能比較することが難しいので、CPUの性能を数値化したベンチマークスコアを参考にして性能比較するとよいです。

様々なベンチマークスコアがありますが、PassMarkのベンチマークスコアがおすすめです。

CPUソケット

パッケージ

CPUのパッケージの種類には、BGA(Ball Grid Array)、LGA(Land Grid Array)、PGA(Pin Grid Array)があります。

BGAだと金属製のボールが多数あり、マザーボードとはんだ付けで接続し、BGAのCPUはマザーボードにはんだ付けされた状態で販売です。

単体販売のCPUはLGAかPGAであり、LGAには金属製の平らなランドが多数あり、PGAには金属製のピンが多数あります。

取り付けや取り外しのしやすさ、破損のしやすさ等が違いますが、LGAとPGAどちらを選ぶか考える必要がありません。

丁寧に取り付けや取り外しをすれば問題がなく、LGAかPGAを気にせずにCPUを選ぶとよいです。

ソケットの一致

CPU側のソケットとマザーボード側のソケットが同じになるようにCPUを選ぶ必要があります。

両者のCPUソケットが同じでも、マザーボードが対応していないCPUだと動作しません。

CPUソケットの互換性

CPU側のCPUソケットとマザーボード側のCPUソケットが異なっても、互換性がある組み合わせの場合は選んでもよいです。

ただし、互換性があってもマザーボードが対応しておらず動作しないことや、動作するがCPUが本来の性能を発揮できないことがあります。

CPUのTDP

CPUを搭載するパソコンにどのくらいの冷却性能があるのか考慮して、CPUのTDPを選ぶ必要があります。

大まかに言うと、冷却性能が高いパソコンにCPUを搭載する場合はTDPが大きくてもよいですが、冷却性能が低いパソコンにCPUを搭載する場合はTDPが小さいCPUを選ぶ必要があります。

CPUのTDPの上限

パソコンに搭載できるCPUのTDPの上限は、CPU以外のPCパーツによって決まります。

CPUクーラー、マザーボード、PCケースによって決まりますので、これらのPCパーツの仕様等でTDPの上限の確認が必要です。

PCケース ・ミドルタワーやミニタワー等、サイズが大きく内部スペースが広いPCケースではTDPの上限がない製品が多い
・キューブ型等のサイズが小さく内部スペースが狭いPCケースではTDPに上限がある製品が多い
マザーボード ・規格がATXやMicro ATX等のサイズが大きいマザーボードではTDPの上限がない製品が多い
・規格がMini ITX等のサイズが小さいマザーボードではTDPの上限がある製品が多い
CPUクーラー ・CPUクーラーはどの製品にもTDPの上限がある

特に重要なのがCPUと接して冷却するCPUクーラーです。

PCケースやマザーボードにTDPの上限がなくても、CPUクーラーには必ずTDPの上限があります。

CPU内蔵GPU

GPUの有無

GPUを内蔵するCPUが多いですが、GPUを内蔵しないCPUも多いです。

dGPU(ビデオカードのGPU等)を使用する場合はGPUを内蔵しないCPUを選んでもよいですが、dGPUを使用しない場合はGPUを内蔵するCPUを選ぶ必要があります。

チップセット内蔵GPU

昔はCPUがGPUを内蔵しておらず、dGPUなしでも使用できるように多くのマザーボードにチップセット内蔵GPUがありましたが、今ではGPUを内蔵するCPUが普及し、マザーボードにチップセット内蔵GPUがありません。

GPUを内蔵しないCPUを使用し、かつdGPUを使用しない場合、マザーボードに映像出力端子があっても映像出力できません。

GPUを内蔵しないCPUを使用する場合はdGPUが必要であり、dGPUを使用しない場合はGPUを内蔵するCPUが必要です。

グラフィックス性能

CPU内蔵GPUのグラフィックス性能は技術進歩により向上していますが、dGPUと比べるとグラフィックス性能が低いです。

グラフィックス性能を重視する場合は、CPU内蔵GPUではなくdGPUを使う方がよいです。

dGPU使用でもGPUを内蔵するCPUを選ぶ

dGPUを使用する場合、GPUにコストがかからない分の価格が安いので、GPUを内蔵しないCPUを選ぶと予算を抑えられます。

dGPUの故障等で映像出力できなくなった場合、CPU内蔵GPUがあると代わりに使用でき便利なので、GPUを内蔵するCPUを選んでおくのもありです。

CPUのコア数

CPUの内部には、様々な処理を行うコアがあります。

昔は1つのコアがあるシングルコアCPUが主流でしたが、今では複数のコアがあるマルチコアCPUが主流です。

マルチコアCPUにはコア数に応じて様々な呼び方があり、例えば2つのコアだとデュアルコアCPU、4つのコアだとクアッドコアCPUと呼びます。

CPUはコア数が多いほど性能が高いので、CPUの性能を重視する場合はコア数が多いCPUを選ぶとよいです。

自分にとってコア数が多すぎると不必要と言えるほど性能が高いので、自分に合うコア数のCPUを選ぶとよいです。

例えば、CPUの中には18コアのCPUがありますが、18コアは多すぎであり性能が高すぎると思われます。

一般的には、高性能CPUが必要になる用途でも、8コアもあれば十分と思われます。(2021/06/04時点)

CPUのスレッド数

簡単に言うと、CPUのスレッド数とは同時に処理できる数です。

CPU内部にある1つのコアが1つの処理を行う場合は、コア数とスレッド数が同じです。

CPUによっては1つのコアが2つの処理を行いますが、その場合はコア数の2倍がスレッド数になります。

CPUはスレッド数が多いほど性能が高いので、CPUの性能を重視する場合はスレッド数が多いCPUを選ぶとよいです。

CPUのスレッド数よりコア数の方が重要ですので、まずはコア数に注目して選び、その後にスレッド数に注目して選ぶとよいです。

CPUのクロック周波数

CPUはクロック周波数が高いほど性能が高いですが、クロック周波数が高い方が性能が高いとは限りません。

CPUのクロック周波数のみで性能を比較できる場合もありますが、クロック周波数以外の仕様も性能に大きく影響しますので、原則的にはクロック周波数のみで性能を比較できません。

CPUのブースト・クロック

多くのCPUには負荷に応じてクロック周波数を上げる機能があり、その機能により上がる最大クロック周波数をブースト・クロックと呼びます。

この機能に対応しているCPUの仕様等には、通常のクロック周波数に加えてブースト・クロックも記載してあります。

CPUはブースト・クロックが高いほど性能が高いですが、通常のクロック周波数の場合と同じ理由でブースト・クロックが高い方が性能が高いとは限りません。

この機能に対応しているCPUの方が性能が高いとは限りませんが、CPUはクロック周波数が上がるほど高い性能を発揮できますので、CPUの性能を重視する場合はこの機能に対応しているCPUを選ぶとよいです。

CPUのキャッシュメモリー容量

CPUを選ぶ際に、原則的にはキャッシュメモリー容量を気にして選ぶ必要がありません。

一部のCPUではキャッシュメモリー容量のみ差別化している場合があり、そのようなCPUが選択肢に入りキャッシュメモリー容量の大きさを重視する場合は、キャッシュメモリー容量を比較して選ぶ必要があります。



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