種類、規格 - メインメモリーの選び方

最終更新日 2018年10月19日

メインメモリーの種類

メインメモリーの種類一覧

パソコン、すなわちマザーボードに搭載可能なメインメモリーの種類は、基本的に1種類です。パソコン向けのメインメモリーの種類は DIMM (ディム)が多いです。メインメモリーを販売しているショップでは、主に DIMM のメインメモリーを販売しており、他の種類のメインメモリーは少ないです。

DIMM 以外のメインメモリーの種類には、RIMM (リム)、SO-DIMM (エスオーディム)、MicroDIMM (マイクロディム)があります。RIMM は、最近のパソコンではもう使われていません。SO-DIMM や MicroDIMM は、小型のデスクトップパソコンやノートパソコン向けです。

MicroDIMM のメインメモリーはあまり流通しておらず、MicroDIMM のメインメモリーを販売していないショップもありますので、MicroDIMM のメインメモリーを買うとなると欲しいメインメモリーが見つかりにくい場合があります。

DIMM Dual In-line Memory Module の略称です。本体サイズが大きいデスクトップパソコン向けです。
RIMM Rambus In-line Memory Module の略称です。DIMM と似ていますが、DIMM とは互換性がありません。
SO-DIMM Small Outline Dual In-line Memory Module の略称です。小型サイズなので本体サイズが小さいデスクトップパソコン、またはノートパソコン向けです。
MicroDIMM SO-DIMM をさらに小型化したメモリーです。本体サイズが小さいデスクトップパソコン、またはノートパソコン向けです。

メインメモリーの種類の選び方

パソコンに搭載可能なメインメモリーの種類を選ぶ

メインメモリーの種類は、パソコンのマザーボードに搭載可能なメインメモリーの種類と合わせて選ぶ必要があります。

基本的にデスクトップパソコンなら DIMM のメインメモリー、ノートパソコンなら SO-DIMM のメインメモリーを搭載可能です。デスクトップパソコンでも SO-DIMM のメインメモリーが搭載可能であったり、ノートパソコンでも MicroDIMM のメインメモリーが搭載可能な場合があります。

メインメモリー搭載予定のパソコンには、どの種類のメインメモリーが搭載可能なのか確認してからメインメモリーを選ぶ必要があります。

メインメモリーの規格

メインメモリーの規格一覧

メインメモリーの種類には DIMM 、RIMM 、SO-DIMM 、MicroDIMM がありますが、それぞれに複数のメインメモリーの規格が存在します。メインメモリーを選ぶ時は、種類だけでなく規格もよく見て選ぶ必要があります。

パソコンに搭載可能なメインメモリーの規格は CPU とマザーボードによって決まってきますが、パソコンが対応していないメインメモリーの規格だと搭載できないか、搭載できたとしても正常に動作しません。

DIMM 、SO-DIMM 、MicroDIMM は、それぞれに存在する規格は同じですが RIMM だけ異なります。RIMM は廃れ使われていないので、ここでは DIMM 、SO-DIMM 、MicroDIMM にある規格のみ記載します。

以下の表は、DIMM 、SO-DIMM 、MicroDIMM に存在する主な規格です。

メモリー規格 モジュール規格
(チップ規格)
メモリー
クロック
メモリー
バス
クロック
動作
クロック
周波数
データ
転送速度
SDR SDRAM PC-66 66MHz 66MHz 66MHz 0.5GB/s
PC-100 100MHz 100MHz 100MHz 0.8GB/s
PC-133 133MHz 133MHz 133MHz 1.1GB/s
DDR SDRAM PC-1600
(DDR-200)
100MHz 100MHz 200MHz 1.6GB/s
PC-2100
(DDR-266)
133MHz 133MHz 266MHz 2.1GB/s
PC-2700
(DDR-333)
166MHz 166MHz 333MHz 2.7GB/s
PC-3200
(DDR-400)
200MHz 200MHz 400MHz 3.2GB/s
DDR2 SDRAM PC2-3200
(DDR2-400)
100MHz 200MHz 400MHz 3.2GB/s
PC2-4300
(DDR2-533)
133MHz 266MHz 533MHz 4.3GB/s
PC2-5300
(DDR2-667)
166MHz 333MHz 667MHz 5.3GB/s
PC2-6400
(DDR2-800)
200MHz 400MHz 800MHz 6.4GB/s
DDR3 SDRAM PC3-6400
(DDR3-800)
100MHz 400MHz 800MHz 6.4GB/s
PC3-8500
(DDR3-1066)
133MHz 533MHz 1066MHz 8.5GB/s
PC3-10600
(DDR3-1333)
166MHz 667MHz 1333MHz 10.67GB/s
PC3-12800
(DDR3-1600)
200MHz 800MHz 1600MHz 12.8GB/s
PC3-14400
(DDR3-1800)
225MHz 900MHz 1800MHz 14.4GB/s
PC3-14900
(DDR3-1866)
233MHz 933MHz 1866MHz 14.9GB/s
PC3-16000
(DDR3-2000)
250MHz 1000MHz 2000MHz 16GB/s
PC3-17000
(DDR3-2133)
266MHz 1066MHz 2133MHz 17.06GB/s
PC3-19200
(DDR3-2400)
300MHz 1200MHz 2400MHz 19.2GB/s
PC3-21300
(DDR3-2666)
333MHz 1333MHz 2666MHz 21.3GB/s
DDR4 SDRAM PC4-12800
(DDR4-1600)
100MHz 800MHz 1600MHz 12.8GB/s
PC4-14900
(DDR4-1866)
116MHz 933MHz 1866MHz 14.9GB/s
PC4-17000
(DDR4-2133)
133MHz 1066MHz 2133MHz 17.06GB/s
PC4-19200
(DDR4-2400)
150MHz 1200MHz 2400MHz 19.2GB/s
PC4-21300
(DDR4-2666)
166MHz 1333MHz 2666MHz 21.3GB/s
PC4-22400
(DDR4-2800)
175MHz 1400MHz 2800MHz 22.4GB/s
PC4-24000
(DDR4-3000)
187MHz 1500MHz 3000MHz 24.0GB/s
PC4-25600
(DDR4-3200)
200MHz 1600MHz 3200MHz 25.6GB/s
PC4-26400
(DDR4-3300)
206MHz 1650MHz 3300MHz 26.4GB/s
PC4-26600
(DDR4-3333)
208MHz 1666MHz 3333MHz 26.6GB/s
PC4-27200
(DDR4-3400)
212MHz 1700MHz 3400MHz 27.2GB/s
PC4-27700
(DDR4-3466)
216MHz 1733MHz 3466MHz 27.7GB/s
PC4-28800
(DDR4-3600)
225MHz 1800MHz 3600MHz 28.8GB/s
PC4-29800
(DDR4-3733)
233MHz 1866MHz 3733MHz 29.8GB/s
PC4-34100
(DDR4-4266)
266MHz 2133MHz 4266MHz 34.1GB/s

メモリー規格は互換性が無い

メインメモリーの規格は、メモリー規格で大別され、さらにモジュール規格(チップ規格)に分かれます。メモリー規格は、それぞれに互換性はありませんので注意が必要です。

例えば、DDR3 SDRAM のみ対応のパソコンには、DDR3 SDRAM 以外のメインメモリーは使えません。

モジュール規格(チップ規格)は、下位互換性がある

メモリー規格には互換性が無いためメモリー規格を間違えずに選ぶ事が重要ですが、モジュール規格(チップ規格)は下位互換性があります。

例えば、PC3-10600(DDR3-1333)対応のパソコンには、PC3-12800(DDR3-1600)等の PC3-10600(DDR3-1333)よりも動作クロック周波数が高い(データ転送速度が速い)メインメモリーを使えます。

ただし、動作クロック周波数が低い(データ転送速度が遅い)方に合わせて動作しますので、このパソコンに PC3-12800(DDR3-1600)のメインメモリーを搭載すると、PC3-10600(DDR3-1333)の動作クロック周波数(データ転送速度)で動作します。

モジュール規格(チップ規格)は、上位互換性は無い

モジュール規格(チップ規格)は、下位互換性はありますが上位互換性はありません。

例えば、PC3-10600(DDR3-1333)対応のパソコンには、PC3-8500(DDR3-1066)等の PC3-10600(DDR3-1333)よりも動作クロック周波数が低い(データ転送速度が遅い)メインメモリーは使えません。

モジュール規格(チップ規格)は、メモリー規格のように互換性が全く無い訳ではありませんが、下位互換性はあっても上位互換性はありませんので、モジュール規格(チップ規格)にも十分注意して選ぶ必要があります。

なぜなら、パソコンは対応しているメモリー規格に存在する全てのモジュール規格(チップ規格)に対応していないからです。

例えば、DDR2 SDRAM に対応しているパソコンは、DDR2 SDRAM に存在するモジュール規格(チップ規格)の全てに対応せず、一部のモジュール規格(チップ規格)に対応しています。

パソコンの仕様には、パソコンが対応しているモジュール規格(チップ規格)について、モジュール規格かチップ規格どちらか一方のみ記載されている場合がありますが、モジュール規格とチップ規格の名称は一対一の関係がありますので、どちらかに注目して選べば問題ありません。

メインメモリーの規格の選び方

パソコンが対応しているメインメモリーの規格を調べる

パソコンが対応しているメインメモリーの規格は、パソコンの仕様からわかります。パソコンに搭載可能なメインメモリーの規格は、CPU とマザーボードによって決まりますので、CPU とマザーボードの仕様からもわかります。

既にパソコンに搭載されているメインメモリーの仕様からもわかりますが、この方法だとパソコンが複数のメインメモリーの規格全てはわかりません。

メモリー規格の選び方

パソコンが1つのメモリー規格に対応しているなら、そのメモリー規格のメインメモリーを選ぶ必要があります。

2つのメモリー規格に対応しているパソコンの場合、どちらかのメモリー規格に統一させる必要があります。メインメモリーは、メモリー規格を混在させて使うことはできません。

基本的に新しいメモリー規格の方がメインメモリーは高性能ですので、新しいメモリー規格のメインメモリーを選ぶ方が良いですが、メモリー規格が変わったくらいではパソコンの性能はあまり変わりません。古いメモリー規格のメインメモリーの方が価格が安ければ、安い方を選ぶのもありです。

メインメモリーのメモリー規格は、古いメモリー規格は廃れていき新しいメモリー規格が普及していきます。次に買う新しいパソコン等、将来別のパソコンでメインメモリーを使う可能性を考えるなら、新しいメモリー規格のメインメモリーを選ぶ方が良いです。

既に搭載されているメインメモリーと一緒に使い続けるなら、そのメインメモリーのメモリー規格のメインメモリーを選ぶ必要があります。

モジュール規格(チップ規格)の選び方

パソコンが1つのモジュール規格(チップ規格)に対応しているなら、そのモジュール規格(チップ規格)のメインメモリーだけでなく、そのモジュール規格(チップ規格)よりも動作クロック周波数が高い(データ転送速度が速い)モジュール規格(チップ規格)のメインメモリーも選ぶことができます。モジュール規格(チップ規格)には、下位互換性があるからです。

基本的にパソコンが対応しているモジュール規格(チップ規格)のメインメモリーを選べば良いです。将来必要になる可能性があるなら、それよりも上位のモジュール規格(チップ規格)のメインメモリーを選ぶのもありです。

パソコンが複数のモジュール規格(チップ規格)に対応しているなら、メインメモリーの性能が高い(動作クロック周波数が高い、データ転送速度が速い)モジュール規格(チップ規格)のメインメモリーを選ぶ方が良さそうです。

しかし、性能が高いメインメモリーを選んでも、パソコンの性能に体感できるほどの差は出ませんので、無理に性能が高いモジュール規格(チップ規格)のメインメモリーを選ぶ必要はありません。

メインメモリーは、動作クロック周波数が低い(データ転送速度が遅い)ほど安定性が高いです。メインメモリーは、基本的に性能が低いモジュール規格(チップ規格)ほど価格が低いです。

安定性とコストパフォーマンスを考慮すれば、メインメモリーの性能を追い求めず性能が低いモジュール規格(チップ規格)のメインメモリーを選ぶことは悪くありません。

メインメモリーは、モジュール規格(チップ規格)を混在させても使うことができます。その場合は、動作クロック周波数が低い(データ転送速度が遅い)方のモジュール規格(チップ規格)に合わせて動作します。

ただし、複数のメインメモリーの中でモジュール規格(チップ規格)が混在することが原因で、動作不安定等のトラブルが発生する場合がありますが、そのようなトラブルが発生する可能性は非常に低いです。

異なるモジュール規格(チップ規格)のメインメモリーが混在しても正常動作する可能性が高いので、無理にメインメモリーのモジュール規格(チップ規格)と合わせる必要はありません。

複数のメインメモリーを組み合わせてマルチチャンネル動作させるなら、できるだけモジュール規格(チップ規格)を合わせる方が良いです。また、モジュール規格(チップ規格)以外の仕様も合わせる方が良いです。

メインメモリーの仕様は、基本的に同じメーカーかつ同じ型番なら同じですが、製造時期がずれていると微妙に仕様が異なることがあります。主にマルチチャンネル用にメインメモリーを複数枚セットにした商品が見られますが、このような商品なら仕様は全く同じです。


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メインメモリーの選び方