CPU ソケット - CPU の選び方
最終更新日
2019年10月11日
CPU ソケットの選び方
CPU のソケットの一致は必須
CPU は、マザーボードにある CPU ソケットに装着されます。この CPU ソケットには、形状の違い等により名称が付けられており、CPU と マザーボードの CPU ソケットの名称が一致していないと、装着できません。CPU を選ぶときは、マザーボードの対応 CPU と合わせて、CPU ソケットの名称が一致しているか確認する事が重要です。また、CPU ソケットが一致しており、マザーボードに CPU が装着できたとしても、動作するとは限りません。たとえ CPU ソケットが一致していても、マザーボードの対応 CPU でなければ、CPU は動作しないので注意が必要です。
ただし、マザーボードの製品、もしくはマザーボードで動く BIOS 次第では、対応 CPU 以外の CPU もマザーボードに装着して動かせる場合があります。これに関しては、実際にやってみないと動作するかどうか分かりません。もし誰かが動作に成功してインターネット上に情報を公開していれば、参考にする事が可能です。
一部の CPU ソケットは互換性あり
上記で CPU のソケットの一致は必須と記載しましたが、一部の CPU ソケットは互換性を維持しています。互換性があれば、CPU とマザーボードで CPU ソケットが不一致でも、マザーボードに CPU を搭載可能で動作させる事ができます。互換性がある組み合わせであっても、マザーボードの対応 CPU でなければ、CPU は動作しません。また、互換性がある組み合わせでは、一部機能が使えず CPU が本来の性能を発揮できない場合があります。
主な CPU ソケット名称
開発コードネームが同じなら、ソケットも同じ
CPU は、基本的に開発コードネームが同じであればソケットも同じです。しかし、一部の CPU 製品は例外でソケットが異なる場合があります。CPU ソケット名称一覧
以下は、インテル社、AMD 社の主要デスクトップ用 CPU ソケット名称一覧です。マイクロアーキテクチャ、開発コードネームで分類し、それぞれの開発コードネームに見られる CPU ブランドとソケットを記載しています。インテル社 デスクトップ用 CPU ソケット
マイクロ アーキテクチャ |
開発コードネーム | ブランド | ソケット |
---|---|---|---|
Nehalem | Bloomfield | Core i7 | LGA1366 |
Lynnfield | Core i7 Core i5 |
LGA1156 | |
Westmere | Gulftown | Core i7 | LGA1366 |
Clarkdale | Core i5 Core i3 Pentium Celeron |
LGA1156 | |
Sandy Bridge | Sandy Bridge | Core i7 Core i5 Core i3 Pentium Celeron |
LGA1155 |
Sandy Bridge-E | Core i7 | LGA2011 | |
Ivy Bridge | Ivy Bridge | Core i7 Core i5 Core i3 Pentium Celeron |
LGA1155 |
Ivy Bridge-E | Core i7 | LGA2011 | |
Haswell | Haswell | Core i7 Core i5 Core i3 Pentium Celeron |
LGA1150 |
Haswell-E | Core i7 | LGA2011 v3 | |
Broadwell | Broadwell-H | Core i7 Core i5 |
LGA1150 |
Broadwell-E | Core i7 | LGA2011 v3 | |
Skylake | Skylake-S | Core i7 Core i5 Core i3 Pentium Celeron |
LGA1151 |
Kaby Lake | Kaby Lake-S | Core i7 Core i5 Core i3 Pentium Celeron |
LGA1151 |
AMD 社 デスクトップ用 CPU ソケット
マイクロアーキテクチャ | 開発コードネーム | ブランド | ソケット |
---|---|---|---|
Bulldozer | Zambezi | FX | Socket AM3+ |
K10 | Llano | A シリーズ E シリーズ Athlon II Sempron |
Socket FM1 |
Piledriver | Vishera | FX | Socket AM3+ |
Trinity | A シリーズ Athlon II |
Socket FM2 | |
Richland | A シリーズ Athlon |
Socket FM2 | |
Jaguar | Kabini | Athlon Sempron |
Socket AM1 |
Steamroller | Kaveri | A シリーズ Athlon |
Socket FM2+ |
Godavari | A シリーズ | Socket FM2+ |
CPU ブランドに注目してみると、同じ CPU ブランドであっても、ソケットは異なる場合がある事がわかります。
マイクロアーキテクチャや開発コードネームの名称は、再利用されると新旧の区別がしづらくなりますので、まず再利用されませんが、CPU ブランドの名称に関しては再利用される場合が多いですので、どうしても CPU ブランドが同じであっても、ソケットが異なる場合が生じます。
そのため、CPU ブランドのみからは、どのソケットなのか判断はできない事を抑えておきたいです。
CPU ソケットの互換性
上記に記載した CPU ソケット名称一覧において、互換性が見られるのは以下の CPU ソケットの組み合わせです。
Socket AM 系
(※)BIOS が対応している必要があり
Socket FM 系
AMD 社の CPU ソケットに互換性が見られ、Socket AM 系、Socket FM 系に互換性がある組み合わせがあります。互換性がある組み合わせでも、マザーボードが対応していない CPU であれば動作しません。
また、CPU の方が新しい CPU ソケットとなる組み合わせの場合、マザーボード側が古い CPU ソケットとなり、新しい CPU ソケットと共に登場した新機能が使えず、CPU は本来の性能を発揮できなくなる場合があります。
Socket AM 系
CPU | マザーボード | 互換性 |
---|---|---|
Socket AM2+ | Socket AM2 | あり |
Socket AM3 | Socket AM2 | あり(※) |
Socket AM3+ | Socket AM2 | なし |
Socket AM2 | Socket AM2+ | あり |
Socket AM3 | Socket AM2+ | あり(※) |
Socket AM3+ | Socket AM2+ | なし |
Socket AM2 | Socket AM3 | なし |
Socket AM2+ | Socket AM3 | なし |
Socket AM3+ | Socket AM3 | あり(※) |
Socket AM2 | Socket AM3+ | なし |
Socket AM2+ | Socket AM3+ | なし |
Socket AM3 | Socket AM3+ | あり |
Socket FM 系
CPU | マザーボード | 互換性 |
---|---|---|
Socket FM2 | Socket FM1 | なし |
Socket FM2+ | Socket FM1 | なし |
Socket FM1 | Socket FM2 | なし |
Socket FM2+ | Socket FM2 | なし |
Socket FM1 | Socket FM2+ | なし |
Socket FM2 | Socket FM2+ | あり |
AMD 社の CPU ソケットに互換性が見られ、Socket AM 系、Socket FM 系に互換性がある組み合わせがあります。互換性がある組み合わせでも、マザーボードが対応していない CPU であれば動作しません。
また、CPU の方が新しい CPU ソケットとなる組み合わせの場合、マザーボード側が古い CPU ソケットとなり、新しい CPU ソケットと共に登場した新機能が使えず、CPU は本来の性能を発揮できなくなる場合があります。
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