メインメモリー - ノートパソコンの選び方

最終更新日 2016年08月25日

メインメモリーの選び方

メインメモリー容量が重要

ノートパソコンに搭載されるメインメモリーの仕様において、容量が最も重要になります。

メインメモリーには、パソコンの頭脳的存在の CPU が利用するデータが一時的に保存されますが、そのデータがメインメモリーに入りきらなくなるとストレージに一時的に保存されるようになり、処理速度が大幅に低下します。

なぜなら、ストレージはメインメモリーよりもデータ読み書き速度が遅く、CPU とデータをやり取りするのにかかる時間が長くなるからです。

処理速度が低下するとノートパソコンが快適に使えず大きなストレスとなるため、十分なメインメモリー容量が搭載されたノートパソコンを選ぶのがおすすめです。

メインメモリー容量以外の重要性は低い

メインメモリーの仕様には、他に種類や規格、マルチチャンネルがあります。メインメモリーの種類は、別途でメインメモリーを購入してノートパソコンに増設等するなら重要になります。

メインメモリーの規格やマルチチャンネルは、処理速度に影響はしてきますが、体感できるほどの性能の差は出ませんので、気にせずに選んでも問題ありません。

パソコンの性能を測定するベンチマークソフトウェアでないと分からないような性能差にこだわるなら、メインメモリーの規格やマルチチャンネルも重要になってきます。

容量 ・確認して選ぶ必要あり
種類 ・別途で交換や増設用のメインメモリーを購入する等の理由で種類を知る必要があれば確認して選ぶ必要あり
規格 ・体感できないほどの性能差にまでこだわるなら確認して選ぶ必要あり
マルチチャンネル ・体感できないほどの性能差にまでこだわるなら確認して選ぶ必要あり

メインメモリーの容量の選び方

大容量メインメモリーが標準的に

最近は、メインメモリーの価格が随分と下がり、価格が安いノートパソコンでもメインメモリーの容量は 4GB 以上となっている場合が多いです。

おすすめできないほどメインメモリー容量が小さいノートパソコンもありますが、たいていの人にとって十分なメインメモリー容量が搭載されているノートパソコンが多いです。

また、単体で販売されているメインメモリーは安くなりましたが、ノートパソコン用のメインメモリーの単価はデスクトップパソコン用と比べると高価です。ノートパソコンが BTO カスタマイズに対応している場合、メインメモリーの増量をしておくと単体でメインメモリーを購入して増設するよりも安い場合がありますので、見逃さないようにしたいです。

主なメインメモリー容量

以下は、ノートパソコンで見られる主なメインメモリー容量です。

容量 特徴等
16GB ・主に高性能ノートパソコンに見られる容量
・容量 8GB では明らかに足りないなら選択の目安
8GB ・多くのノートパソコンに見られる容量
・動画編集や画像編集、PC ゲーム等、負荷が大きい作業に使用するなら選択の目安
4GB ・主に価格が安いノートパソコンに見られる容量
・日常用途やビジネス用途等、負荷が小さい作業に使用するなら選択の目安

おすすめなメインメモリー容量は 8GB です。負荷が小さい作業に使う場合でも同時に使用するソフトウェアが多いとメインメモリー容量 4GB でも足りなくなる恐れが十分ありますので、メインメモリー容量は 8GB がおすすめです。メインメモリー容量 16GB は、明らかに必要なユーザー向けであり、たいていのユーザーはメインメモリー容量 8GB もあれば十分です。

メインメモリー容量 4GB でもおすすめできないほど小さくはありませんが、メインメモリー容量 2GB はおすすめできないほど小さいです。価格が安いノートパソコンや画面サイズが小さいノートパソコンに見られるメインメモリー容量ですが、負荷が小さい作業に使う場合でもメインメモリー容量不足になるリスクは高いです。

選択の目安となるメインメモリー容量の基準は上がっていく

ノートパソコンの使用用途を考慮したメインメモリー容量の選択の目安は、昔と比べたら大きいですが、メインメモリーの低価格化と大容量化が進むとともに、新しい OS やソフトウェアのメインメモリー使用量も増えている事を考慮して選ぶ必要があります。

ノートパソコンに限らずパソコンに搭載される平均的なメインメモリー容量は増えてきましたが、この変化に合わせて新しい OS やソフトウェアはメインメモリー使用量を増やし、さらなる機能向上や高速化等を実現しています。

OS はメインメモリー使用量を抑えていく傾向が見られ、同様にメインメモリー使用量を極力抑えたソフトウェアも多いですが、特に新しいソフトウェアを積極的に使っていく予定なら、昔とは違う事を認識してメインメモリー容量を選ぶ方が良いです。

2015年8月24日時点では、ノートパソコンを負荷が大きい作業に使用する場合でも容量 8GB もあれば容量不足になる可能性は非常に低いです。数年後には基準が上がり、容量 16GB もあれば容量不足になる可能性は非常に低いへ変わるかもしれません。

メインメモリーの交換や増設ができないノートパソコンもある

メインメモリーは、比較的交換や増設がしやすい PC パーツですので、ノートパソコン購入後にメインメモリーの交換や増設をしてメインメモリー容量を増やす手があります。

そのため、メインメモリー容量が足りなくなったら後で増やせば良いと考え、あまりメインメモリー容量について考えずにノートパソコンを選ぶのもありですが、画面サイズが小さい小型ノートパソコンだと、後からのメインメモリーの交換や増設は難しい場合があります。

また、マザーボード等の他の PC パーツの仕様によってメインメモリー容量の上限が決まってくるため、メインメモリーの交換や増設ができても搭載可能な最大メインメモリー容量が小さいノートパソコンもありますので注意が必要です。

メインメモリー最大容量の選び方

搭載可能なメインメモリーの容量には上限がある

ノートパソコンは、搭載可能なメインメモリーの最大容量に上限があります。メインメモリー最大容量の大きさは、ノートパソコンが搭載する CPU やマザーボードの仕様によって決まります。マザーボードのサイズが大きいほど、メインメモリーの装着に使用するスロット数を多くしやすいため、ノートパソコンのサイズが大きいほど、メインメモリーの最大容量が大きい傾向があります。

メインメモリーの容量を増やす予定があるなら要確認

もし、ノートパソコン購入後にメインメモリーの容量を増やす予定があるなら、メインメモリーの最大容量を確認しておく必要があります。例えば、メインメモリーの容量を 16GB に増やそうとした場合、メインメモリーの最大容量が 8GB だったら、8GB までしか増やせません。

最大容量を超える容量を搭載できたとしても、ノートパソコンは最大容量を超えた分の容量は認識しないか、正常に動作しません。

メインメモリーの種類の選び方

ノートパソコンを選ぶなら、メインメモリーの種類は気にしなくて良い

メインメモリーには幾つか種類が決まっており、それぞれのモデルは搭載可能なメインメモリーの種類が決まっています。ノートパソコンが、BTO カスタマイズでメインメモリーの変更や追加が可能となっている場合は、搭載可能なメインメモリーの種類のみ用意されて選択できるようになっており、別途でメインメモリーを買ったりしない限り間違ってメインメモリーの種類を選んでしまう危険性はありません。

メインメモリーの種類一覧

ノートパソコンの購入後に、既に持っているメインメモリーや追加購入したメインメモリーを交換したり、増設が必要な場合は、メインメモリーの種類を把握しておく必要があります。

メインメモリーの種類は大きく分けて4種類あります。ノートパソコンでは SO-DIMM を搭載するモデルが多いですが、本体サイズが小型なノートパソコンには Micro-DIMM が搭載される場合もあります。

DIMM Dual In-line Memory Module の略称です。主にデスクトップパソコンに搭載されます。
RIMM Rambus In-line Memory Module の略称です。DIMM と似ていますが、DIMM とは互換性がありません。
SO-DIMM Small Outline Dual In-line Memory Module の略称です。小型サイズなので本体サイズが小さいデスクトップパソコン、またはノートパソコンに搭載される事があります。
MicroDIMM SO-DIMM をさらに小型化したメモリーです。モバイルサイズのノートパソコンに搭載される事があります。

メインメモリー規格の選び方

メインメモリーの規格一覧

ノートパソコンに搭載されるメインメモリーには、複数の規格があります。まずメモリー規格で大別され、さらにモジュール規格(チップ規格)で分かれます。

以下は、最新のノートパソコンに搭載されているメインメモリーに見られる規格一覧です。下の方に行くにつれて性能が高く最新の規格となります。

メモリー規格 モジュール規格
(チップ規格)
動作クロック
周波数
(FSB)
データ
転送速度
DDR3 SDRAM PC3-6400 (DDR3-800) 800MHz 6.4GB/s
PC3-8500 (DDR3-1066) 1066MHz 8.5GB/s
PC3-10600 (DDR3-1333) 1333MHz 10.67GB/s
PC3-12800 (DDR3-1600) 1600MHz 12.8GB/s
PC3-14400 (DDR3-1800) 1800MHz 14.4GB/s
PC3-14900 (DDR3-1866) 1866MHz 14.9GB/s
PC3-16000 (DDR3-2000) 2000MHz 16GB/s
PC3-17000 (DDR3-2133) 2133MHz 17.06GB/s
PC3-19200 (DDR3-2400) 2400MHz 19.2GB/s
PC3-21300 (DDR3-2666) 2666MHz 21.3GB/s
DDR4 SDRAM PC4-17000(DDR4-2133) 2133MHz 17.06GB/s
PC4-19200(DDR4-2400) 2400MHz 19.2GB/s
PC4-21300(DDR4-2666) 2666MHz 21.3GB/s

低電圧版のメインメモリー規格

各メインメモリー規格には、一種の規格として低電圧版の規格があります。このような規格のメインメモリーは、動作電圧が低く消費電力の削減を実現します。また、消費電力が小さくなれば、メインメモリーから発生する発熱量も小さくなります。

ノートパソコン全体として見れば、メインメモリーが消費する電力は小さく、動作電圧が低いメインメモリーは製造コストが高くなるため、少しでも消費電力の削減が重要となるバッテリー駆動時間の長さを重視した小型ノートパソコンにて、低電圧版の規格のメインメモリーが見られます。

バッテリー駆動時間の長さを重視するなら、低電圧版の規格のメインメモリーが搭載されているのが望ましいですが、メインメモリーの消費電力の違いがバッテリー駆動時間の長さに及ぼす影響は小さいので、低電圧版の規格のメインメモリーにこだわる必要性は低いです。

低電圧版の規格のメインメモリーの場合、メモリー規格やモジュール規格、チップ規格の一部に英文字が含まれます。どの文字が含まれているかによって動作電圧が分かります。

メモリー規格 DDR3 SDRAM、モジュール規格 PC3-12800、チップ規格 DDR3-1600 を例にすると、以下のようになります。

メモリー規格 モジュール規格 チップ規格 動作電圧
DDR3 SDRAM PC3-12800 DDR3-1600 1.5V
DDR3L SDRAM PC3L-12800 DDR3L-1600 1.35V
DDR3U SDRAM PC3U-12800 DDR3U-1600 1.25V
※L は、Low voltage の頭文字
※U は、Ultra low voltage の頭文字

体感できるほど性能に差は出ない

メモリー規格、モジュール規格が異なると、動作クロック周波数やデータ転送速度が異なってきます。これらの数値が高い方の規格を選べば、パソコンは劇的な性能向上を望めそうですが、実際は体感できるほどの性能差は出ません。

パソコンは、メインメモリーに限らず、様々な PC パーツの性能が複雑に関係し合って、パソコン全体の性能が決まってきますので、いくら性能がより良いメモリー規格やモジュール規格を選んでも、パソコン全体の性能向上に大きくは繋がりません。

パソコンの性能をより重視するなら、これらの規格も重要ですが、まずはメインメモリーの容量にこだわった方が良いです。使用用途によりますが、メインメモリーの容量が十分か否かで、かなりの性能差を体感する事になります。

メインメモリー容量の方が重要

パソコンの機種を選ぶ際や、BTO カスタマイズでメインメモリーを選ぶとき一番重要なのはメインメモリーの容量を見る事です。よほど性能にこだわらない限りは、上記のメモリー規格やモジュール規格はあまり気にしなくて大丈夫です。

仮にメモリーの規格やモジュール規格を選ぶとしても、ショップではある機種に搭載されるメモリーの規格、モジュール規格は決まっている事が多く、基本的にメモリーの容量しか選ぶことができない場合が多いです。

マルチチャンネルの選び方

主なマルチチャンネルの種類

マルチチャンネルは、複数のメインメモリーを使用してデータ転送速度を向上させる技術です。マルチチャンネルを利用せずに動作させる場合は、シングルチャンネルと呼びます。

マルチチャンネルには、使用するメインメモリー枚数に応じて以下の種類があります。

種類 特徴
デュアルチャンネル ・最低2枚のメインメモリーが必要
・シングルチャンネルと比べるとデータ転送速度が2倍になる
トリプルチャンネル ・最低3枚のメインメモリーが必要
・シングルチャンネルと比べるとデータ転送速度が3倍になる
クアッドチャンネル ・最低4枚のメインメモリーが必要
・シングルチャンネルと比べるとデータ転送速度が4倍になる

マルチチャンネルを利用するには、マザーボードがマルチチャンネルに対応している必要があります。マザーボードがマルチチャンネル非対応であれば、複数のメインメモリーを搭載してもシングルチャンネルで動作します。

また、ノートパソコンでは、搭載可能なメインメモリー枚数が少ない事もあり、マルチチャンネルに対応している場合、主に見られるのはデュアルチャンネルです。

マルチチャンネル対応かどうか気にして選ぶ必要性は低い

マルチチャンネルで動作させると、メインメモリーのデータ転送速度は大幅に向上します。しかし、たいていの処理では、向上したデータ転送速度を活かせず、シングルチャンネルのデータ転送速度で十分なくらいです。

動画編集や画像編集、PC ゲーム等、負荷が大きい作業に使うのであれば、マルチチャンネルによって向上したデータ転送速度を活かせますが、それでも体感できるほどの性能向上を実感するのは難しいです。

少しでも性能の高さを重視するなら、複数のメインメモリーを搭載しマルチチャンネルに対応したノートパソコンを選ぶ方が良いですが、それよりも CPU や必要に応じてビデオチップの性能の高さを重視して選んだ方が良いです。

マルチチャンネルにする必要性は低い

BTO カスタマイズで搭載メインメモリーの枚数を変更し、マルチチャンネル対応とできる場合がありますが、マルチチャンネル対応かどうか気にしなくて良い場合と同様の理由で、無理にマルチチャンネルにする必要はありません。

例えば、ノートパソコンのメインメモリー容量が同じ 4GB でも、容量 4GB メインメモリー1枚のシングルチャンネルから、容量 2GB メインメモリー2枚のデュアルチャンネルに変更できるとします。後者はシングルチャンネルと比べると理論上2倍のデータ転送速度となります。

聞こえは良いですが、両者を比べても体感するのが難しいほどの性能差しか生じません。わずかでも性能の高さを重視するならデュアルチャンネルに変更する方が良いですが、そうでなければデュアルチャンネルにする必要はありません。


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